シューマッハの風に吹かれて(Blowin' in the Wind of Schumacher)

日本でも少しずつ認知度が高まってきたSchumacher College(シューマッハ・カレッジ)大学院。しかし、まだ日本人の参加者も少なく、日本語での情報も少ない為、その実態が掴み辛いのが現状です。 そこで、少しでもシューマッハ・カレッジ情報を国内で広め、多くの方に興味を持ってもらいたいと思って始めたブログです。

シューマッハ・カレッジの入学費用

しばらく日が空いてしまいましたが、またまた検索ワードに応えるシリーズです。シューマッハ・カレッジの費用に興味を持たれている方が一定数いらっしゃるようですので、今回はどのくらいの費用がかかるのか、という点について書きたいと思います。

まず、こちらの記事にも書きましたが、シューマッハ・カレッジには大きく分けて、4日間~3週間程度の一般参加者向けのショートコースと、1年間のマスターコース(修士課程)の2つのコースがありますので、それぞれに分けて書きたいと思います。

予めお断りしますが、あくまでホームページ上に載っている情報のみを参照して記載している点にご留意ください。ホームページは、ショートコースはこちらマスターコースはこちらをご参照ください。

 

ショートコース

ショートコースは、その名が示す通り、比較的短期間でシューマッハ・カレッジのコースを体験できる点に特徴があり、(当たり前ですが)その授業日数に応じて費用も異なります。ざっと見たところによると、費用はざっと500ポンド~1,000ポンドの範囲内でしょうか。現時点(2014年6月13日時点)での為替レートですと、1ポンド≒173円なので、日本円に換算すると約86,500円~173,000円あたりです。(期間が長いものになると、2,000ポンド~5,000ポンドぐらいのものもありますが、ここでは開催コース数が多い1週間程度のものを元にしています。)

なお、この費用には、授業料・宿泊費・食費が含まれるようです。ということは、渡航費は含まれない為、これに更にフライト代がかかることになりますので、時期にもよりますが、フライト代12万円~20万円が上記の授業料にプラスされるイメージでしょうか。

そうすると、ショートコース参加費+フライト代を合わせると、合計約20万~37万円あたりの費用がかかることになります。もちろんこれは、参加するコースやフライト時期によってある程度変動することは、ご了承ください。

この金額、決して安いものじゃないですよね。これだけのお金があれば、大体の場所には海外旅行できるでしょうし、場所によってはかなり贅沢な旅行を楽しめるのではないでしょうか。裏を返せば、「これだけのお金を払ってでもショートコースに参加したい!」という人達が集まるので、その場で得られるものも普段とは違ったものになる、と考えることもできます。この辺はかなり考え方に個人差があると思うので、ここではあくまで「必要な金額」をご紹介するに止めておきます。

 

マスターコース(修士課程)

1年間もみっちり修士課程をやるとなると、やはりかなりの金額かかりますね。正直、自分で計算しても驚きました。しかも、初めて学費を調べたころは、まだ円高基調で1ポンド140円ぐらいだったのですが、その後じりじりと円安が進み、結果今の173円ぐらいまで来ちゃいましたので、それも手伝ってかなり金額が大きく見えてしまいます(笑)

詳細は下で説明しますが、結論からいうと日本人で学校寮に入りながら、Economics for Transition修士課程(1年間)という前提だと、26,980ポンドかかるので、同じく1ポンド≒173円だとすると、約467万円かかります!!!

 

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※略称: HS – Holistic Science; E4T – Economics for Transition; SHFP – Sustainable Horticulture and Food Production; EcoDT – Ecological Design Thinking.

 

学校ホームページに載っているこの図を見てもらうのが、一番分かりやすいと思います。費用内訳を細かくみると、

  • Tuition Fees(学費): 日本人だとほぼTier4ビザだと思うので、18,715ポンド(約324万円)
  • Food/accommodation(食費・寮費): 私は学校寮にしたので、8,265ポンド(約143万円)
  • Total(合計): 学費と食費・寮費を合計して、26,980ポンド(約467万円)

 

もし、学校寮ではなく自分で住まいを探すとするとFood/accommodationが1,900ポンドになるので学校に支払う費用は抑えられますが、その分別途家賃やら食費が掛かってくるので、結局は同じくらいのお金が必要になるのではないかと思います。

ちなみに、私は自分で家を探す手間等を面倒ということもありますが(笑)、学校寮に住むことで参加者と濃密な時間が過ごすことができると思ったので、学校寮を選びました。せっかく素晴らしい環境で勉強できるので、最大限それを満喫したい!ということです。

他の修士課程(Holistic Scienceやら、Sustainable Horticulture and Food Productionやら、Ecological Design Thinking)だと多少料金は異なりますが、それでもほぼ同じ水準となりますので、かなり大きな金額が必要となります。私はあまりお金を貯めてこなかったことを、この時に心の底から後悔しました(涙)

 

蛇足
あるとき友人から「出願料っていくらかかるの?」と聞かれて、そのことをすっかり忘れていたことに気が付きました。それで調べてみると、何とも男気なことが判明。シューマッハ・カレッジは出願料がかかりません。大事なことなので、もう一度言います。そうなんです、出願料がかからないのです。
書類審査したり、面接したり手間がかかるにも関わらず、出願料を取らないなんて、男気が溢れすぎてて泣けてくるじゃないですか。

なんだかこういうところに学校のカラーが出てるみたいで面白いですよね。