シューマッハの風に吹かれて(Blowin' in the Wind of Schumacher)

日本でも少しずつ認知度が高まってきたSchumacher College(シューマッハ・カレッジ)大学院。しかし、まだ日本人の参加者も少なく、日本語での情報も少ない為、その実態が掴み辛いのが現状です。 そこで、少しでもシューマッハ・カレッジ情報を国内で広め、多くの方に興味を持ってもらいたいと思って始めたブログです。

いよいよ授業開始

9月1日(月)を迎えていよいよ授業開始となりました。

繰り返しになりますが、私が通っているコースはEconomics for Transitionという修士課程なので、あくまでそのコースに関する内容だということにご留意ください。その他の修士課程は内容が異なりますので、予めご承知おきを。

 

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 上写真:こんな感じの通称Red roomがEconomicsコースの本拠地です

 

講師陣

ちなみに、このコースを基本的に引っ張っていってくださる先生方は、Julie Richardson氏、Jonathan Dawson氏、とTim Crabtree氏のお三方です。これ以外にも、Holistic Science修士課程で教えられているStephan Harding氏やPhilip Franses氏からも授業をしていただくことが多くあります。(先生方の紹介文はこちらのサイトをご覧ください)
また、これらの方以外にもVisiting Teacherとして様々な方が学校に来てくださいます。(Visiting Teacherについてはこちらのサイトをご覧ください)

なお、どなたも素晴らしい経歴を持っている方にもかかわらず、まったく先生風を吹かせることなくとても自然体に接してくれます。これも、「先生や生徒という関係ではなく一つのコミュニティを形成するメンバーとして対等な関係」というシューマッハ・カレッジの一つの基本理念の表れだと思います。

 

授業内容: 9月1日~5日

早速授業が始まり9月1日(月)~5日(金)までの予定表が配られましたが、それを見た瞬間に「!?」となりました。そこに並ぶ文字を見るにEconomyとかEcologyといった文字が全く並んでいないではありませんか!!

基本的にはInduction(Introduction) Weekとのこと。内容的には、「講師と生徒がお互いにどういう人間かを共有した上で一つの共同体としての結束力(coherenceを強調してました)を強めよう」というものです。そして、次週から始まる本格的な授業に備えようという趣旨のようです。

むー。それって授業開始前の前日までにやったことじゃないのかなー(詳しくは、こちらをどうぞ)って思ったけど、どうやら前日まではEconomics for Transitionに閉じた話ではないので、改めてこのコース内でより濃密にやっていくとのことです。なるほどー、やはりコミュニティや共同体というものを大事にしているシューマッハ・カレッジならではの導入部分だなー、と思いました。ここに1週間も費やす学校はそうそうないのではないでしょうか。

 

個人的には、「むむ、なかなか手強そうだな」という第一印象を持ちました。特に、英語があまり得意でなく、そして比較的内気な典型的日本人タイプにとっては、厳しい一週間になるのではないか。そんな懸念が頭をもたげました。そしてそれは見事的中してしまいました(笑)

要は何かというと「フリーディスカッション」が多いのです。つまり、その場でポンっと、「こういう感じのことを5~10分考えてみて、それを元に発表とディスカッションをしよう」ということが頻繁に行われるのです。例えば、普通の授業だったら事前に内容を予習して、必要な単語は事前に調べて、、、といった準備ができるのですが、これは全くそれができない(涙)。まったく地に足を着けることができず、フワフワしているから個人的にこれを「空中戦」と呼んでいます(笑)

その為、その場で何を話すかを考える→英語でどう話すかを考える→(周りの人の発表を聞いて自分が理解していた質問があっていたかを検証する)→発表・ディスカッション→高速で繰り広げられるディスカッションを必死で理解、という流れになるわけです。

個人的なバックグラウンド・学びたいこと・抱負・このコースに自分がGiveできるもの・このグループとしての共通ルール等々、本当に色んなテーマについて涙が出そうになりながら、半分震えながら必死で着いて行きました。。。いや、着いていったというのは嘘です。半分ぐらい置いて行かれているときがありました(笑)。この1週間で自分のあまりの不甲斐なさに完全に自信喪失、意気消沈してしましたね、ええ。

 

そんな中、とても特徴的な授業内容の日がありました。その名も「Creating our own learning journals」というものです。なんだろー、自分が今後どんな感じで勉強していきたいのかっていうのをまたディスカッションするのかなー、ディスカッション怖いよー、とすっかりフリーディスカッション恐怖症になってしまった私は委縮していましたが、全然内容が違いました。

つまり、自分のlearning journalsを書く本を実際に手作りしてしまおう!という予想だにしなかった授業でした。本を手作りするなんていう発想がそもそもなかったので、本当に興味深くて、とても面白くて、すっかりと没頭してしまいました。

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上写真:こんな感じの工房みたいなところで本作り

 

まだ、本は実際に出来上がってないので、手元に来たらまたアップしまーす!!