シューマッハの風に吹かれて(Blowin' in the Wind of Schumacher)

日本でも少しずつ認知度が高まってきたSchumacher College(シューマッハ・カレッジ)大学院。しかし、まだ日本人の参加者も少なく、日本語での情報も少ない為、その実態が掴み辛いのが現状です。 そこで、少しでもシューマッハ・カレッジ情報を国内で広め、多くの方に興味を持ってもらいたいと思って始めたブログです。

TOEICとTOEFL イギリスビザ申請に使用できない!?

 

2日前ですが、こんなニュースが飛び出し本当に驚きました!

 

TOEICとTOEFL、英ビザ申請に使えず 4月から

 

 英語力の証明に使われる国際的な検定試験「TOEIC(トーイック)」と「TOEFL(トーフル)」が、今月から英国ビザの申請に使えなくなったことが分かった。英国での試験で不正が発覚したため。TOEICの日本事務局は、英国渡航目的の受験者に受験料を返金する方針だ。

 

 留学支援業者によると、ビザを取得して英国の大学や大学院に留学する日本人は推定で年2千人。このほか、就労や移住を計画する人にも影響が出ている。

 

 きっかけは、2月の英BBCの報道。ロンドンであったTOEIC試験で、替え玉受験や試験監督が解答を読み上げる不正が行われていたと報じた。

 

 TOEICとTOEFLを運営する米国の非営利団体ETSは、英国で「下請け業者による違法行為」を確認し、英内務省と結んでいた、英語力証明に使うための契約を更新しないと今月17日に発表した。TOEFLも同じ契約に含まれており、ビザ申請には使えなくなった。同省も「英語力証明の根拠として、ETSが行うテストの受け入れを停止した」と発表した。

 

2014年4月25日05時08分

引用元:http://www.asahi.com/articles/ASG4S5W6LG4SUTIL03C.html

 

これは留学生にとっては衝撃的な出来事だと思います。

 

一番影響を受けるのは英国大学・大学院へのApply時にTOEFLを使用し、既に合格して今秋から留学が決まっていた方達でしょう。(なお、私はIELTSで大学院へApplyしたので、幸いにもこの決定による影響はありません。こんなことが起きるなんて夢にも思わなかったけど、助かった。。。)

 

もちろん、まだ受験生の方も大変だとは思いますが、まだ受験真っ只中なのでスキル的にもTOEFLからIELTSに変えることはできると思いますし、まだ時間にも余裕があると思います。それにTOEFLで勉強してきたことはIELTSでも、もちろん生かせるので無駄はありません。

 

一方で、既に留学が決まっているTOEFL生は、これからビザ申請をすると思うのですが、その前にIELTSを受け直さなければいけません。これは、2つの意味でハードルが高いのではないかと心配しています。(もっとも、精神的ショックが一番大きいと思いますが。)

 

一つ目は、IELTSは受験申し込みの締切が1か月前だということです。記事が発表されたのが4月25日ですので、それから最短で受験申込が間に合うのは5月2日締切の、6月7日受験です。もちろん、それ以降の受験日も、6月21日、6月28日、7月12日、7月19日、7月26日あたりがありますが、あまり後ろの方になると「もしスコアがとれなかったらどうしよう」と心配になり、精神衛生上よくないでしょう。なお、受験日の詳細は、こちらをどうぞ。

 

二つ目は、IELTSを受け直すにしても、既に受験から遠ざかっている場合がほとんどだと思います。さらに、いままで受けたこともないIELTS。TOEFLはPCで受験しますが、IELTSは基本はペーパー試験です。もちろん、問題傾向も違います。このような様々な事情の中で、仕事をしながら、もう一度試験勉強をすることは本当に大変なことだと思います。

 

私はイギリスを目指す受験仲間があまりいなかったので、この影響を受けた直接の知人友人はいません。でも、世の中には数多く影響を受けた方がいらっしゃると思います。これからIELTSを受験される方は、自分を奮い立たせるのが大変だと思いますが、がんばってください!!!