シューマッハの風に吹かれて(Blowin' in the Wind of Schumacher)

日本でも少しずつ認知度が高まってきたSchumacher College(シューマッハ・カレッジ)大学院。しかし、まだ日本人の参加者も少なく、日本語での情報も少ない為、その実態が掴み辛いのが現状です。 そこで、少しでもシューマッハ・カレッジ情報を国内で広め、多くの方に興味を持ってもらいたいと思って始めたブログです。

2つ目の必修科目(Emergence of the New Economy)

来週からもう3つ目の必修科目に入ろうとしていますが、まだ2つ目の必修科目について説明をしていなかったことに気付いた為、今回はこの点について簡単に説明したいと思います。

こちらの記事で1つ目の必修科目である「The Ecological Paradigm」について触れましたが、この科目ではエコロジカルな視点を最初に学びました。また、以前も書きましたが、世界中の経済学修士課程の中で、エコロジカルを学ぶコースから始まる学校はここシューマッハ・カレッジ以外にはないと思います。

そして、いよいよ2つ目の必修科目です。

 

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概要

  • 1つ目の必修科目で学んだエコロジカルな視点を元に、それをどのように既存の経済システムに反映していくのかというのを様々な視点から学んでいきます。 

  • 科目名は「Emergence of the New Economy」というぐらいなので、実際の経済システムの中でどのような新しい動きが出てきているのか、そのポイントは何か、というのを中心に見ていきます。
  • その為、Visiting Teacherとしても現場の一線で働いている方が講師として来ることが結構多いです。

 

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上写真:カレッジにある農園

 

主なスケジュール

  1. History of economic thought & macroeconomic issues(第1週:10月13日~17日)
  2. Enterprise & Work(第2週:10月20日~24日)
  3. Finance & Currencies(第3週:10月27日~31日)
  4. Ownership & Governance(第4週:11月3日~7日)
  5. Tutorial week(第5週:11月10日~14日)
  6. Submission of assignment(1月4日)

といった感じのスケジュールで授業は進みます。簡単に説明すると、、、

  • 第1週は、経済学という学問がどのような歴史を辿って発展してきたのか、昔の経済学者達はどのようなことを主張していたのかを振り返った後に、現在のマクロ経済システムのどの点が見直しが必要だとされているのかについて学びます。
  • 第2週は、経済システムの中で企業はどのようにその役割を変えることで新しい経済システムへ移行することができるか、そして我々は仕事というものをどのように捉えなおしたらいいのか、という点について学びます。
  • 第3週は、主に「お金」について取り扱います。お金とはそもそも何か、現在の通貨流通システムにはどのような不具合があるか、それを変えていくためにはどうすればいいのか、という点について学びます。
  • 第4週は、「所有」という概念について検討します。例えば、国や私企業が土地を持つというのではなく、協同組合的に地元に根付いている人たちで土地を所有して有効活用することの可能性などを検討します。また、国際的に圧倒的な影響力を持つ組織(IMF等)の現状とどのような点を変える必要があるか、という点について学びます。
  • 第5週は前回と同様、自分でassigmentの課題を考え、その点について先生からアドバイスをもらったり、本をいっぱい読んだりして、1月4日の最終提出日までの骨子を固めます。(でも実はこの週の金曜日が1つ目の必修科目のassingmentの提出日だからそっちに労力を割いてしまい、なかなかこっちに取り掛かれない、というのが現状だったり。。。)

 

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