シューマッハの風に吹かれて(Blowin' in the Wind of Schumacher)

日本でも少しずつ認知度が高まってきたSchumacher College(シューマッハ・カレッジ)大学院。しかし、まだ日本人の参加者も少なく、日本語での情報も少ない為、その実態が掴み辛いのが現状です。 そこで、少しでもシューマッハ・カレッジ情報を国内で広め、多くの方に興味を持ってもらいたいと思って始めたブログです。

Community Groupという特徴的な仕組み

日本もだいぶ秋っぽくなり、涼しくなってきてる頃でしょうか。ここイギリスは日本よりもはるか北にある為、だいぶ寒くなりかなり秋らしくなってきています。それに伴って、日照時間もどんどん短くなり、雨の日も増えて、いよいよイギリスらしい気候を堪能できています(笑)。

ちょうど本日10月26日にサマータイムが終了しましたので、いよいよ冬がやってくるぞ!という感じです。ちなみに、このサマータイム終了により日本との時差は9時間となります。日本を基準とした場合は-9時間なので、日本が19時の頃にイギリスは10時です。

 

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上写真:カレッジ前にある木もすっかりと秋模様です。

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上写真:芝生の色も夏よりも淡くなり、枯葉がその上に落ちている感じがなんとも秋らしい。

 

今回はCommunity Groupというシューマッハ・カレッジならではの仕組みについてです。

 

シューマッハ・カレッジは「先生や生徒やスタッフという関係ではなく一つのコミュニティを形成するメンバーとして対等な関係」という一つの基本理念のようなものを持っています。その為、生徒・先生・スタッフ・ボランティアなど全員が、料理・片づけ・掃除・ガーデニングなど暮らしを共にしながら学ぶというユニークなスタイルを採っています。特に何も知らずにショートコースやマスターコースに参加される方は最初は面食らう方もいると思いますが(笑)。

 

これはシューマッハ・カレッジの創設者の一人であるサティッシュ・クマール氏が主張している、教育は頭だけで行うものでなく「Head, Heart and Hands」の三つの要素が必要、という考え方に立脚しています。すなわち、頭(Head)で学ぶのもいいけど、我々はともに生活を送る一つのコミュニティなのだから、お互いのことを思いやりながら(Heart)、自分たちのことを自分たちでする(Hands)中でも色々と学ぶことがあるはず、という考え方です。

 

サティッシュがこの間言っていた、「コミュニティメンバーには是非ともシューマッハ・カレッジを我が家だと思ってリラックスして過ごして欲しい。ちなみに、みなさん家では勉強だけしますか。違いますよね。生活するために当然色々なことをしますよね。それと同じことをここでもやっているのです。」という言葉にもその思想が見ることができますね。

 

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上写真:予め割り振られた分担表パターン

 

上写真のような分担表が月曜日に発表されて各人が1週間(平日)どの作業を分担するかが決められます。主な内容としては以下の通りです。なお、週末については特にこのような分担表はなく、ボランティアの人が主導しながら、そのほかの人たちが自主的に手伝う形式です。

  • 掃除
  • ガーデニング
  • 朝食片づけ
  • 昼食作り
  • 昼食片づけ
  • 夕食作り
  • 夕食片づけ

 

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上写真:自己申告で記入する分担表パターン

 

ちなみに最近は、「予め分担を決めるとやらされてる感が出てきてしまうので、自己申告制で自分がやりたい作業を決めよう!」という非常に新しい試みが始まったばかりです(笑)。その為、今は上写真のようなホワイトボードへの記入制にその仕組みを変更したようです。いつまでこの制度を続けるのかは今後のお楽しみです。

 

 結構、これが人気投票っぽくなってて面白いですよ。やはり人気があるものはすぐに埋まってしまい、逆にあまり人気のないのはなかなか埋まらなかったり。基本的には、料理系の人気は根強いですね。あとは、トイレ掃除が含まれる作業はどうしてもなかなか人気が伸び悩んでいるのがうかがえます(笑)

 

 

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