シューマッハの風に吹かれて(Blowin' in the Wind of Schumacher)

日本でも少しずつ認知度が高まってきたSchumacher College(シューマッハ・カレッジ)大学院。しかし、まだ日本人の参加者も少なく、日本語での情報も少ない為、その実態が掴み辛いのが現状です。 そこで、少しでもシューマッハ・カレッジ情報を国内で広め、多くの方に興味を持ってもらいたいと思って始めたブログです。

イングリッシュパブ初体験

クラスメートのイギリス人に、「まだイングリッシュパブに行ったことがないんだ」みたいな話をしたら、「じゃあ行こうよ!俺企画するよ!」ってことで、イングリッシュパブに飲みに行く企画を立ててくれました。なんてナイスガイなんでしょう!

ちなみに、カレッジがあるところはとても自然豊かなところで、裏を返せばすぐ近くにはあまり何もない場所です(笑)それでも、歩いて10分強のところにパブがポツンっとあるのには本当に驚きました。やはりイギリスの文化にとても根付いていることが伺えますね。

 

パブへGO!

ってことで、8人くらいで近くのパブにいくことになりました。

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上写真:パブ外観(1320年からって歴史が古すぎて驚きました。ちなみに、パブとしてはこれぐらい昔からやってるところなんてザラにあるらしいです。。。)

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上写真:パブ内部(ちょっとぼけちゃってますが・・・)

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上写真:念願のビールとcrisps(イギリスではchipsとは言わないそうです。)

 

ビールはラガーは冷やして出すが、エールは常温(room temperatureっていう表現を使ってました)で出すのが基本だそうです。へー。

そして、この店は種類が少なかったですが、大体地ビールが5~6種類は用意されていることが通常なようです

 

また、南西地方では特にcider(サイダー)というリンゴ酒が有名なそうです。cider用に収穫するリンゴは食べるには苦いものだけど、発酵する過程で絶妙なおいしさになるそう。逆に食べる用の甘いリンゴをcider用に使うと全然おいしくならないんだってー。へー、へー。

ちなみに、ciderと言われて三ツ矢サイダーしか出てこなかった私はお酒だなんて夢にも思いませんでした(笑)

 

イングリッシュ・ジョーク!?

あと、突然イギリス人のクラスメートからこんな質問をされて、

  • 二ヵ国語話せる人は? → bilingual
  • 国語話せる人は? → trilingual
  • 国語話せる人は? → quadrilingual
  • じゃあ一国語しか話せない人は?

と聞かれました。(ちなみに、quadrilingualって言葉このときに知りました・笑)

普通なら「monolingual」ですが、正解は「English(イギリス人)」だそうです!!

理由として、

  • ヨーロッパでは母国語以外に英語は当然として様々な言語を操れる人が多い
  • 一方で、イギリス人は英語がどこでも通用してしまう為、英語しか話せない
  • だから、ヨーロッパでmonolingualといったらEnglish(イギリス人)しかいないから

 

自虐的に言ってたけど、「へー、おもしろいなー」って素直に思いました。

それと同時に、「英語できるならそれで十分じゃんかよー」ってちょっとひがんでしまったことは内緒です(笑)

 

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手作りの本が完成しました。

前回の記事でも紹介しましたが、この間の授業で手作りで本を作りました。

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上写真:挟まっている白い物体が作成途中の本です。

 

その後、糊が乾くのを待っていたのですが、いよいよ完成しました!!

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上写真:外側の表紙はこんな感じ

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上写真:中はこんな感じ

 

なんせ手作りなので、表紙の色やらしおりの色やらページの色やら自由に選べるので、好きに組み合わせて自分の気に入ったオリジナルな本を作ることができるのが、最大の特徴ですね!

自分は外側は濃紺でシックにして、中としおりは暖色系にして明るい雰囲気にしてみました。

やっぱり自分で手作りしたものって愛着が湧きますね!

 

さー、これからlearning journalがんばって書いていこーっと。まだ日本から持ってきたノートがだいぶページ数が残っているのでそれが全部終わったら、これつかおーっと。何だか使うのが勿体なく感じてしまうのは、貧乏性でしょうか(笑)

 

いよいよ授業開始

9月1日(月)を迎えていよいよ授業開始となりました。

繰り返しになりますが、私が通っているコースはEconomics for Transitionという修士課程なので、あくまでそのコースに関する内容だということにご留意ください。その他の修士課程は内容が異なりますので、予めご承知おきを。

 

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 上写真:こんな感じの通称Red roomがEconomicsコースの本拠地です

 

講師陣

ちなみに、このコースを基本的に引っ張っていってくださる先生方は、Julie Richardson氏、Jonathan Dawson氏、とTim Crabtree氏のお三方です。これ以外にも、Holistic Science修士課程で教えられているStephan Harding氏やPhilip Franses氏からも授業をしていただくことが多くあります。(先生方の紹介文はこちらのサイトをご覧ください)
また、これらの方以外にもVisiting Teacherとして様々な方が学校に来てくださいます。(Visiting Teacherについてはこちらのサイトをご覧ください)

なお、どなたも素晴らしい経歴を持っている方にもかかわらず、まったく先生風を吹かせることなくとても自然体に接してくれます。これも、「先生や生徒という関係ではなく一つのコミュニティを形成するメンバーとして対等な関係」というシューマッハ・カレッジの一つの基本理念の表れだと思います。

 

授業内容: 9月1日~5日

早速授業が始まり9月1日(月)~5日(金)までの予定表が配られましたが、それを見た瞬間に「!?」となりました。そこに並ぶ文字を見るにEconomyとかEcologyといった文字が全く並んでいないではありませんか!!

基本的にはInduction(Introduction) Weekとのこと。内容的には、「講師と生徒がお互いにどういう人間かを共有した上で一つの共同体としての結束力(coherenceを強調してました)を強めよう」というものです。そして、次週から始まる本格的な授業に備えようという趣旨のようです。

むー。それって授業開始前の前日までにやったことじゃないのかなー(詳しくは、こちらをどうぞ)って思ったけど、どうやら前日まではEconomics for Transitionに閉じた話ではないので、改めてこのコース内でより濃密にやっていくとのことです。なるほどー、やはりコミュニティや共同体というものを大事にしているシューマッハ・カレッジならではの導入部分だなー、と思いました。ここに1週間も費やす学校はそうそうないのではないでしょうか。

 

個人的には、「むむ、なかなか手強そうだな」という第一印象を持ちました。特に、英語があまり得意でなく、そして比較的内気な典型的日本人タイプにとっては、厳しい一週間になるのではないか。そんな懸念が頭をもたげました。そしてそれは見事的中してしまいました(笑)

要は何かというと「フリーディスカッション」が多いのです。つまり、その場でポンっと、「こういう感じのことを5~10分考えてみて、それを元に発表とディスカッションをしよう」ということが頻繁に行われるのです。例えば、普通の授業だったら事前に内容を予習して、必要な単語は事前に調べて、、、といった準備ができるのですが、これは全くそれができない(涙)。まったく地に足を着けることができず、フワフワしているから個人的にこれを「空中戦」と呼んでいます(笑)

その為、その場で何を話すかを考える→英語でどう話すかを考える→(周りの人の発表を聞いて自分が理解していた質問があっていたかを検証する)→発表・ディスカッション→高速で繰り広げられるディスカッションを必死で理解、という流れになるわけです。

個人的なバックグラウンド・学びたいこと・抱負・このコースに自分がGiveできるもの・このグループとしての共通ルール等々、本当に色んなテーマについて涙が出そうになりながら、半分震えながら必死で着いて行きました。。。いや、着いていったというのは嘘です。半分ぐらい置いて行かれているときがありました(笑)。この1週間で自分のあまりの不甲斐なさに完全に自信喪失、意気消沈してしましたね、ええ。

 

そんな中、とても特徴的な授業内容の日がありました。その名も「Creating our own learning journals」というものです。なんだろー、自分が今後どんな感じで勉強していきたいのかっていうのをまたディスカッションするのかなー、ディスカッション怖いよー、とすっかりフリーディスカッション恐怖症になってしまった私は委縮していましたが、全然内容が違いました。

つまり、自分のlearning journalsを書く本を実際に手作りしてしまおう!という予想だにしなかった授業でした。本を手作りするなんていう発想がそもそもなかったので、本当に興味深くて、とても面白くて、すっかりと没頭してしまいました。

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上写真:こんな感じの工房みたいなところで本作り

 

まだ、本は実際に出来上がってないので、手元に来たらまたアップしまーす!!

授業が始まる前までの日々

さて、授業は9月1日(月)から始まる為、カレッジに到着した8月28日(木)から31日(日)の約4日間は授業がありません。その代わりに、参加者お互いの関係性を深める為の催しやら学校案内やらがあります。その他の時間は基本的に何をしていても自由ですが、結構みんなで声を掛け合って何かしらやっている、といった感じです。

それでは、簡単にどんな感じで日々が過ぎていくのかを書いてみたいと思います。

 

8月28日(木)
18:30の夕食に間に合うように、14:30~18:00までに到着するようにカレッジ側からは予め伝えられています。でも実際には、この時間中に全員が集まるわけではなく、ほとんどの人が授業開始前の31日までに来る、といった感じでした。中には、授業が始まってもVISA等の問題で参加できていない人も4~5人いましたが(笑)
私は余裕を持って15:00には到着し、色んな人とnice to meet youしました。この日は、本当にたくさんの人と会うので、名前と顔を一致させるのが大変でした。あ、あと緊急連絡先フォームみたいのを記入して渡しました。

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 上写真:最初にWelcome!された場所

 

8月29日(金)
ザ・学校案内デー(The induction day)です。
朝は全員集まってのmorning meetingで簡単な自己紹介から始まり、庭・図書館・キッチン・寮に関する説明と案内を一日中ひたすら聞きまくる、といった一日なので、簡単に頭がパンクします(笑)しかも、最後にしっかりと英語を勉強してから1年以上勉強をサボっていたので、恐ろしく英語力が落ちており、かなり四苦八苦しました。
そして、夜はCocktail partyからのWelcome supperという流れに突入します。Welcome supperでは40~50名ぐらいの前で、「自己紹介+何故ここにこようと思ったのか+ほかに何かあれば」というのを話さなければならないというのがあり、自分にとっては早くも拷問でした!人見知りな性格と英語力の無さと欧米な感じの雰囲気にまったく対応できず、この日は結構一人ポツンと過ごすことが多かった気がします(笑)

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 上写真:Welcome supperな感じの写真

 

8月30日(土)
基本的に自由デーです。
午前中は何人かが近くにあるトットネス(Totnes)という街に行くというので、一緒に行くことにしました。徒歩でゆっくりと行ったので40分ぐらいかかったと思いますが、街までの道が遊歩道として整備されていて、とても気持ちのいいところなので、全く苦になりません。むしろ、もっと歩いていたいぐらいです。すぐそばにはRiver Dart(ダート川)が流れていて本当に綺麗な景色です。

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上写真:River Dart


街では店を見て回ったりして、カフェでお茶したりしながら、まったりとしました。行きの道中ではほとんど他の人と話せず一人でいたので、カフェ中は頑張って色々と話しましたが、中々イギリスアクセントの英語に慣れず撃沈したことは数知れず(笑)

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上写真:Totnesの街並み

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上写真:Totnesにある一番大きな教会

 

そして、学校に戻ってランチ食べて、去年の大学院生との交流会みたいのがありました。そのすぐ後には、シューマッハ・カレッジを含めた周辺の広大な土地を管理しているDartington Hallの施設についてのツアーがあり、徒歩で見て回り説明を聞いて、「ふむふむ」していました。実際には半分ぐらいしからわからなかったですが(笑)
その後、カレッジに戻って夕食食べて、バタンキュー。。。。今日も疲れたー。けど、周りの環境はさいこーだな!!と思いました。

 

8月31日(日)
午前はGroup discovery gamesというのがあり、午後は自由デーです。
Group discovery gamesではやはり参加者がどのような人間なのかという理解を深める為に、様々なゲームを行いました。本当に色々なことをやったので結局3時間ぐらいやりました。特に印象的だったのが4~5名ぐらいで何かの機械を例えた動きをして、それを周りの人たちで当てるというものでした。願いを叶える機械、タイプライター、目覚まし時計、コンポスト機械等、様々なアイディアが出てきて、とても楽しかったです。
昼食後は何人かで近くのRiver Dartを探して泳ぎに行こう!という話になり、探索が始まりました。川に入ったらめちゃめちゃ冷たくて、おそらく15度ぐらいしかなかったんじゃないかって思うぐらい冷たかったです。。。でもイギリスでは今が一番暑い時期なので、自分たち以外の人もみんな川に入っていました(笑)その後は芝生に寝っ転がってのーんびり。

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上写真:川で泳ぐ仲間達

 

その後、カレッジに戻った後は私は部屋でゆっくり休んでましたが、元気な人はサッカー(イギリスではfootballですね)をやりに行っていました。私はこの約3日間の慣れない生活での疲れがかなり溜まっており、また英語を使わなくていい自室、みんながいる中で一人ポツンとしなくてもいい自室に引き籠り、iPadで日本語を読み自分を癒していました(笑)
そして、夕食食べて、バタンキュー。。。。いやー、今日も疲れたー。明日から授業だー、という一日でした。

 

シューマッハ・カレッジへの行き方

シューマッハ・カレッジの受験記録」シリーズを出国前に仕上げようと目論んだでいたのですが、一回しか更新することができずに出国を迎えてしまいました(笑)

有難いことに、本当に多くの送別会や壮行会にお誘いいただいたことと、VISA取得を含めた出国前の準備を行っていたら、思ったよりも時間が足りなくなってしまい、本当に申し訳ありませんでした。今後、少しずつ時間を見つけて細々と受験記録シリーズを更新していこうと思いますので、気長に待っていただければと思います。

 

さて、そんなこんなで日本を出国し、シューマッハ・カレッジに到着してしまいました。
ちなみに、大学院側からは8月28日(木)に学校に到着するように、とのお達しがありました。翌日の金曜日にWelcome partyをやるので、余裕を見て前日までにということらしいです。

 

個人的にあまりバタバタして到着するのが好きではなく、スケジュールに余裕をもつのが好きな為、8月25日(月)に日本を出国、そしてイギリスへ入国しました。今回はヴァージン・アトランティック航空の直行便で行きました。Skyscannerで比較したら、経由便でも1万円ぐらいしか変わらない割に+10時間ぐらいのものしかなかったので、迷わず直行便にしました。ヴァージン・アトランティック航空は初めてでしたが、なかなか快適でした。

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ほぼ定刻通りにヒースロー空港に到着し、入国審査では「入国目的」「滞在予定期間」「滞在予定地」「学校側からのoffer letterの提出」あたりの問答がありました。特にoffer letterがないと厄介だと思うので、必ず事前に準備してプリントアウトして持って行ってくださいね。その日は、空港近くのホテルに滞在。時差の関係もあり、その日はまさかのイギリス時間で18時半に就寝しました(笑)

 

翌日26日は5時半頃に起きて、シューマッハ・カレッジの最寄駅のTotnes(トットネス)駅までの行き方やら時刻表をインターネットで確認して、いざ出発!

ちなみに、自分が今回辿ったルートは、「ホテル→(Hotel Hoppaというバスで約30分)→ヒースロー空港→(RailAirというバスで約1時間)→Reading駅→(列車で約2時間半)→Totnes駅→(タクシーで約10分)→Dartington Hall Hotel」というものです。
移動時間だけで約4時間強で、待ち時間も含めると結局5~6時間かかったと記憶しています。

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上写真:RailAirのチケット

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上写真:バス停。かなりたくさんの高速バスが止まってました。

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上写真:バスの中はとても綺麗で、無料Wifiも飛んでてびっくりした(笑)

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上写真:Reading駅にて列車を待つ

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上写真:列車のチケット

 

ちなみに、Dartington Hallというのは、シューマッハ・カレッジを管理している財団で、私が泊ったのはこの財団が運営しているホテルです。シューマッハ・カレッジまでは歩いて10分~15分ぐらいのところで、非常に綺麗な庭があるとても素敵なホテルです。

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 上写真:ホテル外観

 

その翌日の27日はホテル周りの庭を散策したり、このエリアにある施設を見て回ったりしてゆっくりと過ごすことができたので、とてもよかったです。やはりこういうゆったりとした時間を1日は設けたいと思うのは、人それぞれですが私にとってはとても重要に時間でした。

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上写真:こんな感じの庭がたくさんあります 

 

そして、ついに28日にはシューマッハ・カレッジに行きました。ホテルに泊まっていた中国人の方と話したら、私と同じようにシューマッハ・カレッジに大学院生として来ていた方だったので、一緒に行きました。二人とも荷物は一切送らずに自分たちで持ってきて、お互いに荷物がとても多かったので、タクシーを呼んでタクシーで行きました。徒歩で15分ぐらいなんですけどね(笑)

 

ちなみに、私はスーツケース(110ℓ)と登山用バックパック(70ℓ)にすべての荷物を詰めてきました。こんなに荷物が大きいと移動中が大変でしたが、その代わり輸送だとかなり費用が高いので、かなりコスト削減できたのではと思ってます(笑)

 

そんなこんなでシューマッハ・カレッジにやっと到着しましたー。

 

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シューマッハ・カレッジの受験記録: 英語(独学or国内予備校or海外予備校)

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今回も英語についてです。

 

前回は①としてTOEFLかIELTSかという点について書きましたが、今回は②で勉強方法として、「独学」「国内予備校」「海外予備校」のどれで勉強するかについてです。

なお、こちらの記事(3.自己紹介(留学準備)編)にも書いてある通り、過去に「独学」と「国内予備校」は経験したことがあるものの、仕事の忙しさを言い訳にどちらもあまりうまくいきませんでした(笑)

 

② 勉強方法: 独学か国内予備校か海外語学留学か?

 

そこで今回はどうするか?と考えたときに、「独学」はすぐに選択肢の中から消えました。性格的に追い込まれないと勉強しないタイプであり、自制心を保ち続けながら勉強するのが苦手であることは過去の経験から明白だったからです。あとは、IELTSの日本国内での認知度が今よりもかなり低かった為、IELTS対策本がまだまだ当時は少なく(今は本屋さんでもかなり目にするようになりましたが)、独学は難しいと判断しました。

 

次に「国内予備校」ですが、これは過去に通っていた経験からもしっかりと勉強する時間を作ることが出来れば、もの凄く効果が出るだろうと思っていたので、かなり迷いました。しかし、やはりTOEFL対策コースは沢山あるのですが、IELTSとなるとまだまだ少なく、そしてかなり高額な授業料を払わなければならないところがネックとなりました(今は大手予備校でもIELTSに力を入れてきているみたいですね)。あとは、ピーキングに苦手意識がある私にとって、グループレッスンでは話す機会も少なく、一方でプライベートレッスンとなるとかなり高額になることも二の足を踏む理由となっていました。

 

最後に「海外予備校」についてですが、実際にフィリピン語学学校に留学しました。私は以前からフィリピン留学には興味を持っていましたが、周りに実際に行っている人はいなかったので、説明会等に参加して情報収集しました。そして、私にとっては「独学」や「国内予備校」で挙げたようなデメリットは感じなかったので、「求めていたのはこれだ!」と思って、フィリピン留学に決めました。もう少し具体的に見てみると以下の点に非常に惹かれたのだと思います。

  • IELTSに特化した対策コースがある
  • 留学・授業費用が欧米や日本等の先進国に比べて安い
  • マンツーマンレッスンが基本で、希望に応じてカスタマイズもできる
  • かなり勉強時間が多い為、怠け癖があってもサボらずに短期間で実力UPができる
  • フィリピン留学という新しい体験ができる
  • 海外からくる同じ志を持った友人ができる
  • セブでマリンスポーツを楽しめる

 

留学エージェント: CEBU21

 

調べたところによると、ほとんどの学校が留学エージェントを通しての申し込みしか受け付けていないようです。なので、ほぼ全ての生徒が何かしらの留学エージェントを通して、申し込みをしているようです。

また、留学エージェントの数も本当に多くて、「どこがいいのか分からない!」と思うでしょうが、あまりこだわらずに、まずは日程が近い説明会に参加したり、職場などから近いところに個別相談に行ったりするところから始めてみるといいと思います。

ちなみに、私が利用した留学エージェントはCEBU21という池袋にオフィスを構えている会社です。ここにした理由は説明会日程が一番直近にあったことと、Facebookでいいね!すると1,000円割引+説明会参加割引があったことが決めてとなりました。

 

フィリピン語学学校: SME Classic

 

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私の目標はIELTSで大学院側が求めている「合計6.5かつreading, writing, listening, speakingが各5.5を超えている」状態に達することでした。その為、とにかくIELTSに特化しているところがよかったのです。留学エージェントにも相談したところ、SME Classicキャンパスという学校が最も適している、とのことでしたので、迷わずここに入学を決めました。

 

さて、次に留学期間ですが、1月中旬~3月中旬の2か月間留学することにしました。1か月だとやっと生活リズムや勉強方法に慣れてきた頃で帰ってきてしまうことになるだろうと思い、一方で3か月だと長すぎて中だるみしてしまうだろうと思ったので、2か月間がベストだと判断しました。結果として、この判断は間違っていなかったと思います。その代わり、この2か月間は集中して勉強に没頭することにしました。

 

生活・勉強リズム

 

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平日は6:30~21:00までみっちりと授業があります。もちろん、授業間の移動休憩や昼食・夕食の時間はありますが、基本的にはずっとIELTSの勉強をしています。そして、21:00以降はシャワー浴びたり、ちょっと休憩したりしてから、自習室や自室で復習や翌日の予習をします。なお、自習室は24時間開いているので、いつでも勉強できてしまいます(笑)人によっては、授業後の外に出てお酒を飲んだりしてから、門限の23時までに帰ってくる人もいます。(学校内は禁酒なので、見つかったら即退学)

そして、週末は、土曜日は午前から14時ぐらいまで、IELTS模擬テストが毎週あります。個人的にはこれがかなり効き目があったらしく、実践慣れすることができました。それでも、毎週末は本当にキツイのが正直なところですけどね。。。

 

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この模擬テストが終わると晴れて休日です!土曜日午後と日曜日1日間は完全フリータイムなので、何をしても自由です。近くのショッピングモール行ったり、マーケット行ったり、シュノーケリングしたり、スキューバダイビングしたり、アイランドホッピングしたり、とみんな思い思いに過ごしています。あとは、元バスケ部なので学校にあったバスケットゴールでよく遊んだりしていました。もちろん勉強してもいいのですが、こういうのはメリハリが大事なので、基本的には息抜きをするようにしていました。

 

点数の推移

 

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肝心の点数については、上記の表の通りです。

最初のテストは学校に到着してすぐに受けさせられた実力判定テストでした。IELTSのことは全く知らない状況での試験だったので、かなり苦労しました。8年前ぐらいに受けたTOEICが730点ぐらいだったので、この段階では700点ぐらいの実力だったのだと思います。蛇足ですが、フィリピン帰国後から半年以上たった12月にTOEIC受けたら965点になっていたので、IELTSの勉強はそのままTOEICの点数UPにも結び付くのだと思います。

ちなみにIELTS本番はフィリピンと日本で1回ずつ受けました。入学後わずか一か月でフィリピンで本番を受けた理由は、どうも模試と本番では点数の出し方が違いそうだと思ったのでそれを確かめたかったのと、単純にモチベーション維持のためです。
LとRについては、模試は完全な絶対評価なのですが、本番は相対評価も加味していると思いました。実際に、模試では一度もとったことがないRの8.0が本番で出たことがそれを表していると思います。

最後まで苦労したのは、Writingでした。ある程度テンプレート的なものを活用できれば点数は堅いと言われているのですが、何だかよくわからないまま終わってしまいました。。。

シューマッハ・カレッジの受験記録: 英語(TOEFLかILETSか?)

 まずは、英語の勉強に関する記事を書きたいと思います。ちなみに、前回も紹介したスケジュールでいうとここです!っていうのを下の図に示しました。(前回はスケジュール表が横長になってしまったので、今回は勉強期間だけを切り取って図にしました。)

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多くに日本人にとって最初にぶつかる壁であり、かつ最大級の関門なのが、英語なのではないでしょうか。そして、私もご多分に漏れずこの英語に苦しめられてきた経緯を持っています。(どのように苦しめられてきたかの詳細は、「僕はこうして英語アレルギーを育んだ」シリーズをご覧ください。) 

また、英語アレルギーを克服しようと思って何回か英語を勉強しようとチャレンジしたこともありましたが、何度も何度もくじけてきました。(これも詳細は、こちらの記事の「3.自己紹介(留学準備)」の項目をご覧ください。)

 

その為、今回のシューマッハ・カレッジ留学に向けた英語の勉強は、これまでの英語アレルギーやトラウマとの決別に向けた第一歩を意味し、それと同時に今まで英語の勉強を続けられなかった過去の自分を乗り越える、という自分にとっては非常に大きな位置付けのものでした。今回こそはトラウマにしっかりと向き合いたい、結果が出るまで勉強を継続したい、という不退転の決意を持って英語の勉強に臨むことを誓いました。

 

「さて、どうやって勉強しようか」と考えたときに、以下の内容を考えました。これまでエイヤーで勉強を始めてしまったことの反省も踏まえて、しっかりと考えてからにしようとやっとこさ思うに至りました(笑)


① 受験テスト: TOEFLかILETSか?
② 勉強方法: 独学か国内予備校か海外語学留学か?
 

それぞれについて順を追ってみていきたいと思います。今回はまずは①について。

 

①受験テスト: TOEFLかIELTSか?

海外留学する場合は、大体このTOEFLかIELTSが英語力を証明する為の試験に用いられるのが一般的です。TOEFLがアメリカの団体(ETS)が運営していること、そしてIELTSはイギリス系の団体(Cambridge等)が運営していることから、かつては、アメリカ留学→TOEFL、旧英連邦やヨーロッパ留学→IELTS、という棲み分けがされていたようですが、最近はTOEFLもIELTSも受け入れている学校多く、どちらでも好きな方を受験すればいい、となってきています。

 

そうすると、当然どちらの試験を受けるか悩みますよね。そして、世の中ではどちらが点数を取りやすいか?という議論も多くされています。私は過去にTOEFLを受けていた経験も踏まえながら、IELTSとはどういう試験なのかを調べて、IELTSを受験することにしました。私が考えるそれぞれの違いについて、下記に簡単に記載します。

 

運営方法:
まず、個人的にはTOEFLの運営方法に納得できない、というのがあります。

例えば、TOEFLにはダミー問題というものがありますが、こんなものがあるテストは他に見たことがありません。(ダミー問題とは、受験者の統計学データを集める為の問題で、解いてもテストスコアに全く反映されない性質のものです。受験者はどれがダミー問題か分からない為、全問題をしっかり解く羽目になります。)

また、TOEFLは一斉に試験をスタートせず、到着した受験生から順番にテストを開始します。その為、Readingを解いている最中に隣の人がSpeakingを始めるといったことが普通に起こるので、試験に集中できる環境が整っているとは言い難いです。遅めに行った方がいい、とか、早めに行った方がいい、という全く本質的でない部分に関する議論も起こったりします。

もちろん、これらの部分も含めてTOEFLという試験であり、全員同じ条件下で受験しているので、私だけに起きている問題ではない為、全員平等ではあります。しかし、このような運営方法が、果たして人生を掛けて必死に勉強している受験生に対して「真摯な」ものといえるのでしょうか。

TOEFLの勉強をしていた頃はIELTSを知らなかったので、「TOEFLしか選択肢がない以上、そういうのも全部含めてTOEFLの試験対策をしよう」と思っていました。しかし、IELTSという選択肢が別にあるのであれば、それを検討する価値は十分にあると、個人的には思います。

検討した結果、IELTSには当然ダミー問題はないですし、受験生は一斉に試験をスタートするので、IELTSの真摯な姿勢に惚れ込んで!?(試験として当たり前の条件なのですが・笑)、これだけでもIELTSにしようと思ったぐらいです。

 

Reading:

【IELTSのプラス面】

  1. まずは、何と言ってもIELTSはペーパー形式なので問題用紙に書き込みながら問題を解くことができますTOEFLはPC画面なのでもちろんそんなことはできません。この違いは個人的にはかなり大きかったです。
  2. 次に、覚えるべき語彙数もIELTSの方が多少少なくて済む気がしました。(もちろん、どちらも難しいのですが。。。)かなり難しい単語の場合は、その意味を問題文中に書いておいてくれる、という男気溢れることをしてくれる場合もあります(笑)。
  3. 最後に、TOEFLはアメリカの歴史や文化を背景とした問題が出ることが比較的多い為、アメリカという特定地域の前提知識があると解きやすいという面があります。(実際に受験予備校ではアメリカの歴史や文化を大枠でもいいので予め勉強することを薦められました。)これは、前提知識がある人にとってはメリットですが、私の場合はデメリット方面に働きました。一方で、IELTSの場合はこのようなことはありません。 

【IELTSのマイナス面】

  1. まず、IELTSの方が読まなければいけない文章量が多いので、TOEFLに比べて読むスピードが求められると思います。
  2. 次に、TOEFLはそのまま単語の意味を問う問題がいくつかあるので、暗記さえしてしまえば点数が取れるという面がありますが、IELTSにはこのような問題は基本的にないので、意味を覚えるだけでは点数に繋がりにくいというデメリットはあります。
  3. また、IELTSには、「YES / NO / NOT GIVEN」や「TRUE / FALSE / NOT GIVEN」形式の問題があります。質問内容が、与えられたパッセージの内容と一致しているか、一致していないか、それともそもそもそんな情報を与えられていないか、というのを判断するのですが、これが非常にややこしいです。特に、「NO」「FALSE」と「NOT GIVEN」の違いが本当に難しいので、必ずと言っていいほど点数をここで取りこぼします。あとは、「YES」で答えるべきところを思い込みで「TRUE」としてしまい、不正解になることもあります。(実際に模擬試験で全てバツになったことがあります・涙)

 

Listening:
【IELTSのプラス面】

  1. Readingと同様にIELTSはペーパー試験なので、書き込みながら問題を解けるのが嬉しいです。TOEFLはもちろんPC画面なので無理です。
  2. IELTSは問題文を先読みや聞きながら同時に見ることが出来るので、ざっと問題文に目を通しておいてからListening出来るというメリットがあります。一方で、TOEFLは全部聞き終わってからでないと問題文を表示できないので、このようなことが出来ません。
  3. IELTSはディクテーション問題があるので、ディクテーション形式が得意な私は助かりました。一方で、TOEFLにはディクテーション問題はありません。 

【IELTSのマイナス面】

  1. 何と言っても発音だと思います。イギリス発音やオーストラリア発音が基本になるので、アメリカ発音に慣れている日本人にとって最初は聞き取りにくいと思います。後は、アメリカでは使わないような独特な表現が出てくることも多少あります。
  2. 上記プラス面で書いたディクテーション問題ですが、正確に単語のスペルを覚えていないと当然正解出来ないので、正確性が要求されます。また、手書きなので汚い文字だとうまくスペルを識別してもらえずに不正解になる場合があります。(私はあまり綺麗な文字ではないので、模擬試験ですが書いたつもりの文字をうまく認識してもらえずにバツが付いたことがあるので、とても気を付けるようにしました。小文字のaの上の部分をきちんと閉じるとかですね。閉じないとuと認識する採点官もいるので。)

 

Writing:
【IELTSのプラス面】

  1. TOEFLには複合問題(Integrated Task)というものがあり、文章を読む(Reading)+文章に関する説明を聞く(Listening)をしてから、それについて書く(Writing)という複合的な要素が求められる問題があります。かなり実践的な能力を要求されていると思いますが、Listeningが出来ないとそもそもWritingが出来ないのでWritingの試験にならない為、純粋にWriting能力を測る試験なのか、という疑問は残るところです。一方で、IELTSにはこのような複合問題がない為、Writingのみに集中することが出来ます
  2. IELTSは大体出題される問題のパターンが一定なので、対策を立てやすいです。Task1はグラフやチャートの説明問題、Task2は提示された課題に対する自分のスタンスとその理由を書く問題です。

【IELTSのマイナス面】

  1. 手書きなので、とにかく手が疲れます。それに簡単に文の挿入・削除ができないので、途中まで書いてしまってから大幅な修正というのが出来ません。それに対して、TOEFLはPC入力なのでそれらが容易にできます。
  2. Task1は150 wordsで、Task2は250 wordsという指定がありますが、これを実際に数えて検証するのは不可能です。なので、大体1行に自分は何文字ぐらい書いているのかを普段から数えておいて、それに行数を掛けてざっくりと出すしかありません。一方で、TOEFLは自動的に文字数を計算してくれるので、一目で文字数は分かります。

 

Speaking:
【IELTSのプラス面】

  1. Writingと同様に、TOEFLには複合問題(Integrated Task)というものがありますが、IELTSにはこのような複合問題がない為、Speakingのみに集中することが出来ます
  2. IELTSは試験官と対面形式で面接を行うので、実際のコミュニケーションのように話ができるのが最大のメリットだと思います。質問を聞き直すことも出来ますし、自分の話している内容への反応(相槌等)がありますので、話し易いです。一方で、TOEFLはヘッドセットを着用した状態で、PC画面に向かってひたすら話すので何とも言えない虚しい気持ちになります(笑)

【IELTSのマイナス面】

  1. IELTSは多くの場合、Reading・Listening・Writingは同じ日に行われますが、Speakingだけ別日になることがほとんどです。土曜日にR/L/Wで、日曜日にSということが一般的だと思います。その為、IELTSだけで週末が潰れます(涙)一方で、TOEFLは全て同じ日に行うので、1日だけ集中すれば終わります。
  2. 面接形式なので、思ってもみないような質問が出てきてしどろもどろしたりすることがあります。そこらへんもうまくごまかしながら、何とか答えるというような臨機応変さが求められると思います。一方でTOEFLは基本一方的に話すだけなので、対策は立てやすいと思います。IELTSは双方向のconversationで、TOEFLは一方向のspeechといった感じでしょうか。どちらが自分に合っているかですね。


スコア算出方法:
TOEFLはR/L/W/Sの点数(30点満点で1点刻み)を4科目分足して、120点満点で点数を算出します。1点単位で点数化されるので、実力が1点刻みで細かく出てきます。
IELTSはR/L/W/Sの点数(9点満点で0.5点刻み)を4科目分足して、さらに4で割って4科目の平均点を算出します。それをOverAllという呼び方をしています。ここでミソなのが、「4で割る」というところです。当然、0.125や0.25といった端数が出るので、これを切り上げるのか切り下げるのかという問題が生じます

例えばですが、、、(ちなみに、下2つは私が実際に体験したスコアです)
7.5 + 7.0 + 6.5 + 7.0 = 平均7.0 → 当然Overall 7.0
7.0 + 7.0 + 6.5 + 6.5 = 平均6.75 → 切上げてOverall7.0
7.5 + 7.0 + 8.0 + 6.0 = 平均7.125 → 切下げてOverall7.0
7.0 + 7.0 + 6.0 + 6.0 = 平均6.5 → そのままOverall6.5

このように切上げがあるのでIELTSはスコアが出やすいと言われています。但し、切り上げがあれば、当然切り下げもあるので、7.125とかだと目の前まで切上げでの7.5が見えているのに、切下げで7.0に引きずりおろされます(涙)このへんは仕方がないですね。

 

次回は勉強方法について、書きたいと思いまーす。